※1ヨーロッパ泌尿器科学会:男性不妊診療ガイドラインより
腎臓の静脈から血液の逆流が生じることで、左精索静脈内の陰のう上部がうっ血し、瘤(こぶ)状の腫れなどの症状が生じることになります。
このため血液が停滞し、精巣の温度が上昇します。そして、精巣機能が低下する原因になります。
症状がある場合は医師へ相談されること
をお勧めいたします。
まずは、
精索静脈瘤検診を受けてみませんか?
(別途初診料5,500円かかります)
精索静脈瘤は男性不妊症患者の40%以上に認められており、放っておくと更に悪化します。
しかし、手術などを行うことで治療できる症状です。もし精索静脈瘤が見つかった場合は、男性不妊患者が受診しやすい男性不妊専門クリニックを開設した銀座リプロで、治療可能な男性不妊を中心に診療します。
まずは一度、検診受けてみませんか?
※未成年者および学生の方は、保護者同伴で受診していただけますようお願いいたします。もし、遠方などの理由で保護者が同伴できない場合は、予め同意を取られてから受診していただけますようお願いいたします。
精索静脈瘤の手術は2018年より保険適用になり、手術をされる患者さんは増えてきております。
顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術ナガオメソッドは必要なもの全てを残すので、機能の低下や合併症も殆どなく、精液所見の改善も87%(※1)と高い結果を得られています。
男性不妊でお悩みの方は東邦大学の永尾教授が開発したナガオメソッドによる精索静脈瘤手術をご検討ください。
(※1 データ出典:Nagao K ,Nakajima K, et al:One day microsurgical varicocelectomy under local anesthesia. International Federation of Fertility(IFFS)/ Japan Society for Reproductive Medicine(JSRM) International Meeting 2015*(Symposium)* ,Yokohama,2015 4)
ナガオメソッド 顯微鏡下低位結紮術 |
顕微鏡下リンパ管 温存高位結紮術 |
一般的な顕微鏡下 低位(一括)結紮術 |
一般的な顕微鏡下 低位(簡易)結紮術 |
肉眼的高位結紮術 | 腹腔鏡手術 | |
---|---|---|---|---|---|---|
麻酔法 | 局所麻酔 (7段階) | 全身麻酔 | 全身/局所麻酔 | 全身麻酔/局所麻酔 | 全身麻酔 | 全身麻酔 |
入院日帰り | 日帰り | 入院 | 入院/日帰り | 入院/日帰り | 入院 | 入院 |
動脈温存 (外精動脈温存) |
6-16本 (0-6本) |
0-1本 (なし) |
1-2本 (なし) |
1-2本 (なし) |
なし (なし) |
なし (なし) |
リンパ管温存 (外精リンパ管温存) |
8-26本 (0-7本) |
3-5本 (なし) |
なし/1-2本 (なし) |
なし/1-2本 (なし) |
なし/1-2本 (なし) |
なし/1-2本 (なし) |
神経温存 (外精神経温存) |
8-28本 (2-13本) |
1-3本 (なし) |
なし (なし) |
なし (なし) |
なし (なし) |
なし (なし) |
内精逆流静脈結紮 外精逆流静脈結紮 |
10-67本 (2-20本) |
3-7本 外精逆流静脈残存 |
数えない 外精逆流静脈残存 |
少ない(残存あり) 外精逆流静脈残存 |
数えない 外精逆流静脈残存 |
数えない 外精逆流静脈残存 |
再発率 | 0.5% | 5% | 13.3%※ | 13.3%以上※ | 29% | 3-7% |
精巣水瘤合併 | なし | なし | あり | あり | あり | あり |
重篤な合併症の 可能性 |
なし | なし | あり (血流障害・精巣萎縮) |
あり (血流障害・精巣萎縮) |
なし | あり (出血・腸管損傷) |
使用器具 | 顕微鏡・ドップラ血流計 ・NAGAOBO |
顕微鏡 | 顕微鏡 | 顕微鏡 | ? | 腹腔鏡 |
技術レベル | 非常に難しい | 普通 | 簡単・短時間 | 簡単・短時間 | 普通 | 普通 |
保険適応 | 自費 | 保険 | 自費/保険 | 自費/保険 | 保険 | 保険 |
おすすめ度 | ◎ (銀座リプロ外科) |
○ | △/× | △/× | × | × |
文献
※本邦では、外精静脈を残すので、鼠径部結紮術と同じ再発率である。
※特徴
精管・動脈・リンパ管・神経、大事なものをすべて温存します。逆流静脈は細かく結紮、太いものは切離します。
※時間
片側50分~90分(術者による)
※術者に必要な技能
熟練した技術と根気が必要です。
※リスク
再発0.5%
合併症は、ほとんどありません。
※特徴
精管1本、動脈1本を残して、その他動脈・神経・リンパ管を含んで逆流静脈を一括結紮します。
※時間
30分程度
※術者に必要な技能
経験の浅い術者でも手術が可能です。
※リスク
再発高い(一本の糸で縛るため、緩みやすく再発のリスクも高いです。)
合併症は、血流障害・精巣委縮・リンパ浮腫・痛みのリスクがあります。
*局所麻酔
*手術時間:1時間
*日帰り
(運動可能:術後1週間後目安)
*自費
*再発率:0.5%
*全身麻酔
*手術時間:2時間(麻酔含む)
*3泊4日
(運動可能:術後3週間後目安)
*保険
*再発率:5%
※精索静脈瘤手術は男性不妊治療の根本解決につながります。
ナガオメソッドによる精索静脈瘤手術ではドップラー(超音波血流計)を用います。ドップラーは動脈・静脈の血音を聞き分け、大事な動脈をすべて残すために必要な機械です。
一括結紮する場合には動脈1本のみ残せばよいため必要ありませんが、1本1本丁寧に剥離し、逆流静脈だけ結紮するナガオメソッドだからこそ、必要となる機械なのです。
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 11本 |
リンパ管 | 16本 |
神経 | 18本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 35本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 8本 |
リンパ管 | 13本 |
神経 | 14本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 31本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 12本 |
リンパ管 | 9本 |
神経 | 14本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 41本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 10本 |
リンパ管 | 26本 |
神経 | 14本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 51本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 6本 |
リンパ管 | 9本 |
神経 | 14本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 53本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 10本 |
リンパ管 | 17本 |
神経 | 16本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 37本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 12本 |
リンパ管 | 24本 |
神経 | 16本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 60本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 9本 |
リンパ管 | 15本 |
神経 | 17本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 38本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 10本 |
リンパ管 | 13本 |
神経 | 12本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 58本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 8本 |
リンパ管 | 11本 |
神経 | 26本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 36本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 9本 |
リンパ管 | 19本 |
神経 | 12本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 36本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 6本 |
リンパ管 | 10本 |
神経 | 10本 |
結紮 | |
逆流静脈 | 57本 |
温存 | |
---|---|
精管 | 1本 |
動脈 | 1本 |
結紮 | |
---|---|
神経 | 10本 |
動脈 | 6本 |
リンパ管 | 9本 |
逆流静脈 | 32本 |
この資料は、ナガオメソッドによる精索静脈瘤手術を受けられた方にお渡しした手術記録です。逆流している静脈のみを結紮し、そのまま温存できるできるものは温存します。保険適用なものは、この温存するものが静脈1本、精管1本がほとんどです。正常なものまで必要以上に結紮せず、活かせるものは活かし続けるためナガオメソッドは様々なデータにより精液所見の改善が証明されており、体外受精や顕微授精の成績もあがっております。
ナガオメソッドは、当院でのみ行っている技術です。
「良いものを全て残す手術を行っている」と説明する施設も増えていますが、手術内容が説明と本当に同じ内容かなど注意が必要です。また、「良いものをある程度残す」など中途半端な剥離は、再発リスクを高めます。
執刀する医師のマイクロサージャリーの経験や、これまでの症例数、治療成績なども参考にされると良いでしょう。
一度受けた手術は、後戻りできないため、手術を受けるときは十分に検討されることをお薦めいたします。
当院では自然妊娠された方にプレゼントをお送りしています。
※誠に申し訳ございませんが、妊娠される方が多いため、現在は自然妊娠された方のみとさせていただいております。
仕事帰りのサラリーマンをはじめ、日本全国からご来院いただいております。 また、お待たせする時間を短くするために、完全予約制となっております。
精密な検査と万全の手術をするために必要な設備を揃え、大学病院の教授たちが手術を行います。 スタッフ一同、患者様に安心して、納得していただける治療を心がけています。
患者様のプライバシーは特に配慮しております。 受診されたことが外部に漏れることはありません。診察室も個室となっており、検診中などは施錠することもできるようになっています。
検診中、手術中に奥様が安心してお待ちいただけるよう、専用のスペースも設けております。
男性だけではなく、ご夫婦での来院も可能です。
医院名 | 医療法人社団マイクロ会 銀座リプロ外科 |
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住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座二丁目8-19 FPG links GINZA 6F |
電話番号 | 03-5159-2240 |
FAX番号 | 03-5159-2248 |
初診日 | 【当院は完全予約制となっております】 木・日・祝:9:00~11:00、15:00~19:00 土:15:00~19:00 |
アクセス | 有楽町線【銀座一丁目】徒歩1分 銀座線・日比谷線【銀座駅】徒歩4分 |
予約フォームからお申し込み後、2~3日以内に返信いたします。
診察は、触診と超音波検査を行います。時間にして15分程度になります。
診察直後にお伝えいたします。
もし精索静脈瘤が見つかった場合は、カウンセリングにて今後の治療方針を立てます。
検診当日に必要な持ち物などはありますか?
他院で行ったデータや現在使っているお薬などありましたらリストをお持ちください。
検診にはどの程度時間がかかりますか?
15分程度です。手術適応の場合は、手術の具体的なご説明をさせていただくので、トータルで30分程度かかります。
検診にかかる費用以外で必要な金額はありますか?
ありません。
ただし、手術のご予約をされる場合には手術前検査で別途費用がかかります。
クレジットカードは使えますか?
使えます。
検診をしたことが他人に分かったりしませんか?
医療情報は守秘義務で守られています。
検診の結果、男性不妊の原因が精索静脈瘤でなかった場合はどうしたら良いですか?
生活指導とエビデンスのあるサプリメントを紹介いたします。必要に応じて、ホルモン検査やその他の検査を行う場合があります。
手術が必要な場合、検診当日に行うことができますか?
はい、可能です。ただし術者が限られていますので、ご予約時にその旨お申し出ください。
手術後に安静は必要ですか?
手術後は、直ぐにお帰りいただけます。翌日から事務仕事はしていただけます。運動や性行為は1週間後から可能です。
精液検査はしてもらえますか?
連携クリニックをご紹介いたします。
男性不妊全般の相談・診療はしてもらえますか?
可能です。また、他院でのデータを元に相談することもできます。さらに不妊の原因がEDによるものの場合は、ED診療も行っております。恥ずかしがらずに、診察時にお申し出ください。
紹介状は必要ですか。
必要ありません。紹介状がある場合はご持参ください。
他院にかかっていますが、セカンドオピニオンを聞くことができますか?
可能です。ただし、診察は必要です。男性不妊を専門とする生殖医療専門医が担当させていただきます。
検診は定期的にするものですか?
手術適応でない精索静脈瘤の場合は、年に一回、または、痛みなどの気になる症状が出た場合に受診することをお薦めします。
また、手術適応の精索静脈瘤の場合は、治療する必要があります。
手術が必要な場合は入院が必要でしょうか?
必要ありません。当院の手術は、術後、すぐに歩いて帰宅可能です。
精索静脈瘤は再発するものですか?
日帰り顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術ナガオメソッドは、0.5%と再発率も極めて低いです。
麻酔はどのような方法ですか?
麻酔は局所麻酔です。麻酔薬は、長く効くものと、短く効くものの2種類を併用し、痛みが予想されるところに少しずつ行います。
手術の間、痛みはありますか?
ナガオメソッドの7段階麻酔により、痛みは最小限に抑えられます。中学生でも行うことができています。
術後の痛みはありますか?
術後の痛みについては、全然痛くなかったという方から、痛かったという方まで、個人差があります。術後痛みがある場合は、処方したロキソニンを服用していただきます。
遠方に住んでいるため、診療に行くことができません。電話やメールでの相談も可能ですか?
銀座リプロ外科ではオンライン診療を行っております。ご希望の方はオンライン診療をご利用ください。
私は長年、手術用ルーペや手術用顕微鏡を用いて微細な手術を行うマイクロサージャリーを専門としております。
男性不妊領域でのマイクロサージャリーの需要の拡大が進んでいます。
この技術を用いて、より早く、より低侵襲で、確実な治療を目指しています。
具体的には、痛みの少ない日帰り手術を患者さんに快適に受けていただけるよう心がけています。
経歴
昭和59年 | 昭和大学医学部形成外科学講座研修医 |
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平成2年 | 昭和大学医学部助手(形成外科学講座) |
平成2年 | 川崎病院形成外科部長 |
平成4年 | 東邦大学医学部助手(泌尿器科学講座) |
平成9年 | 東邦大学医学部講師(泌尿器科学講座) |
平成9年 | 博慈会記念総合病院泌尿器科部長 |
平成11年 | 東邦大学医学部講師(泌尿器科学講座) |
平成18年 | カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学 |
平成19年 | 東邦大学医学部准教授(泌尿器科学講座) (東邦大学大森病院リプロダクションセンターおよび小児泌尿器科担当) |
平成19年 | 北京大学客員教授 |
平成21年10月 | 東邦大学医学部教授(泌尿器科学講座) |
平成22年4月 | 東邦大学大森病院リプロダクションセンター長 |
所属学会
日本性機能学会 理事長 |
日本生殖医学会 副理事長 |
NPO法人 男性不妊ドクターズ 理事長 |
日本泌尿器科学会 内分泌生殖性機能領域 部会長 |
日本アンドロロジー学会 理事 |
日本メンズヘルス医学会 理事 |
日本思春期学会 常務理事 |
アジアパシフィック性機能学会 理事 |
日本マイクロサージャリー学会 |
専門医・指導医
日本形成外科学会専門医 |
日本泌尿器科学会専門医・指導医 |
日本生殖医学会生殖医療専門医 |