リンパドレナージとは、リンパ浮腫におけるマッサージ技術です。ドレナージは「排液」という意味があり、むくみの原因であるリンパ液を、皮下から健康なリンパ管へ流します。
リンパ浮腫の中でも多く見られる、がん治療後の「二次性リンパ浮腫」は、そけい部やわきの下を切除する(リンパ郭清)ことでリンパの流れが滞ることが原因と言われています。
そのためそけい部やわきの下部分のリンパの流れを整えると、症状の改善が見込まれます。
用手的リンパドレナージは、医療リンパドレナージセラピストの資格を持つ専門家が実施します。手や足の先端から心臓に向かって施術するのが基本です。
手術の前にお受けいただくことができます。(連携施設のセラピストが当院で施術します。費用については実費を直接お支払いただきます)
※ 「銀座リプロ式リンパドレナージ」とは?
当院で推奨しているオリジナルの方法です。
「銀座リプロ式リンパドレナージ」はセルフでも行えるリンパドレナージです。やり方さえ覚えれば自宅で実施できるので、通院する必要はありません。
テレビを見たり音楽を聴いたりしながら、気軽に行えます。
「銀座リプロ式リンパドレナージ」は、以下の3つの要素があります。
➀適切な弾性着衣(必要であればオーダーメイドのものを使用)での圧迫
➁手または足の適切な挙上
➂心地よい振動による運動効果
初診の際にサイズ測定や弾性着衣の確認を行い、「銀座リプロ式リンパドレナージ」を体験いただきます。その後は自宅で、ご自身で取り組むことが可能です。
弾性包帯(バンテージ)または弾性着衣(医療用のストッキングやスリーブ)で圧迫し、むくみの発生を抑える方法です。
リンパドレナージによって改善されたむくみ症状に対して、良い状態を維持するために行います。
近年はさまざまな種類の着衣が販売されていますが、体に合わないもので圧迫すると、逆に悪化する可能性があるのが注意点です。
銀座リプロ外科では医療メーカー機器の協力により、患者さまの身体や症状、生活スタイルに適した弾性ストッキングをご案内いたします。
専用の機械で着圧を測り一つ一つ仕上げるので、完全オーダーメイドです。
そのため体の一部に負担がかかりにくく、痛みやしびれを生じにくいでしょう。
銀座リプロ外科がご提供する弾性ストッキングは、医師の指示書があれば3割負担(上限あり)でお買い求めいただけます。
弾性着衣で患肢を圧迫した状態で筋肉を使う運動をすることで、リンパ管の動きが活発になり、リンパ液の流れが良くなります。
一般的に、毎日5000歩以上の歩行が推奨されています。足首やひざの曲げ伸ばしや、腕を握る・緩めるなどの気軽にできる運動も効果的です。
スキンケアは、皮膚の清潔と保湿を維持して、良い状態の皮膚を保つために行います。使用するのは、保湿クリームや軟膏などの塗り薬です。
銀座リプロ外科では、入浴後などに吸収のよい保湿剤を塗布するのをおすすめしています。
むくんだ皮膚はダメージを受けやすく、乾燥や傷から雑菌が入りこんで、炎症や蜂窩織炎(ほうかしきえん)を引き起こしやすくなります。
蜂窩織炎とは、皮膚や皮下脂肪に細菌が感染し、赤く腫れあがって傷む症状です。
炎症や蜂窩織炎は、リンパ浮腫の悪化を招きかねないので、日頃からスキンケアを怠らないことが大切です。