銀座リプロ外科では、患者様のお身体や浮腫の状態に合わせて、医療機器メーカーの協力により、完全オーダーメイドで弾性ストッキングをご提供しています。
下肢でのリンパ浮腫は、最初は片側に出現しますが、時間とともに会陰や骨盤内にも水が溜まるようになり、更にはもう一方の足にも浮腫みが生じてくることがあります。
銀座リプロ外科がご提供する弾性ストッキングは、会陰部や骨盤内を刺激することにより、リンパ液の貯留を防ぐという特別な機能を取り入れています。これにより、もう一方の足への影響を予防します。
こちらの弾性ストッキングは、指示書があれば3割負担(上限あり)でご購入いただけます。
※指示書発行には当院の医師の診察が必要です。
こんなお悩みありませんか?
ぴったりサイズが見つからない
サイズの合わない弾性ストッキングは、関節に負担がかかり動きにくくなります。また、皮膚に食い込んだり、しわができると、かえってリンパの流れを止めてしまうことがあります。
しびれや痛みがある
過度に圧のかかる弾性ストッキングでは、しびれや痛みの原因となります。動脈や静脈の閉塞を起こし、血流が悪くなったりうっ血したりします。
どこの病院で購入できるのかわからない・病院で使い方を相談しにくい
弾性ストッキングを購入したくても、実際はどこの医療機関で指示書を書いてもらえるのか、またどこの施設で購入できるのか分からない患者様が大勢いらっしゃいます。
がんの専門病院では、患者数が多く指導までは行えない施設も沢山あります。
毎日履くのが面倒
弾性ストッキングを購入しても、面倒で毎日続けられない方がいらっしゃいます。さぼってしまうことにより、浮腫は進行してしまいます。
銀座リプロ式弾性ストッキングの特徴
通常、弾性ストッキングは、太い方の足に合わせてサイズが決まるため、もう一方の足は緩くなってしまいます。最初は片側だけでも、やがて会陰や骨盤内にも溜るようになり、もう一方の足にも悪影響がでます。また、片足タイプのストッキングの着用は、ズレないようはき口を締め付けるため、静脈のうっ血や、リンパの流れを悪くする場合があります。
リンパ浮腫の方にとって、適性な着圧のもので、サイズもピッタリ合っているものの導入が必要不可欠です。
完全オーダーメイド、あなたにぴったりの弾性ストッキング
医療機器メーカーの協力により、患者様のお身体や浮腫の状態に考慮し、完全オーダーメイドで弾性ストッキングをお作りいたします。
オーダーメイドだから痛くない・しびれない
専用の機械で着圧を測り、一つ一つオーダーメイドいたします。
適正な着圧で履いていただけるので、一部の組織に負担がかかるということがなく、痛みやしびれもなく着用していただけます。
何でも相談できる「リンパルーム」
リンパルームでは、お手持ちの弾性ストッキングの状態や着圧を確認したり、初めての方には履き方のご指導をいたします。きちんとフォローさせていただきますので、面倒でさぼりがちだった方でも、安心してご相談いただけます。
弾性ストッキングを選ぶポイント
自分に合ったサイズがあるかどうか
完全オーダーメイドなので、サイズはもちろんのこと、リンパ浮腫の治療目的に最適な着圧で、患者様お一人お一人に合ったものをご提供いたします。
履きやすい・使いやすいかどうか
弾性ストッキングは、着圧が高く非常に履きにくいです。当院でご提供する弾性ストッキングは、抗がん剤治療後など、指先に力が入りにくい方でも履いていただける工夫を凝らしています。
お手入れがしやすいかどうか
衛生的にお使いいただくため、毎日お洗濯をしていただきます。洗濯ネットに入れれば、洗濯機で洗っていただけます。
使い方を相談できるかどうか
使い方について分からない時は、ご相談ください。また、症状に変化が生じた場合等についてもご対応させていただきます。
ドラッグストアの着圧ストッキングとの違い
リンパ浮腫の治療では、30mmHg以上の圧迫圧が必要で、クラス2以上のものを推奨されています。保険で購入する場合は、この要件を満たしていなければなりません。したがって、ドラッグストアなどで市販されているものとは異なります。
詳しくは、以下の表をご参照ください。
費用
弾性着衣は3割負担で購入可能 (医師の指示書が必要です)
四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等に係る療養費の支給について
購入費用
弾性着衣の購入にかかる療養費は国からの支給がおります
弾圧ストッキングは高機能であるため、とても高額です。しかし、リンパ浮腫によるむくみの改善のための弾圧ストッキングは、国からの支給がおります。概要は以下の通りです。
- 1着につき28,000円が上限です
- 片足用の場合は25,000円
- 実際に支給される金額は自己負担の割合によって変わります
- 3割負担の方で上限まで支給された場合、28,000円×7割=19,600円が実際に銀行口座に振り込まれる金額です
- 着圧指示は30mmHg以上です
- ただし、医師の指示があれば20mmHg以上でも可能です
- 1度に購入できるのは、装着部位ごとに最大2着までです
- 経年劣化を考慮してくれるので、前回の購入から6ヶ月以上経過していれば、再度購入する際にもまた支給がおります
- 申請はご自身の保険者(保険組合窓口など)に申請してください
- 申請には、主治医の「弾性着衣など 装着指示書」、療養費支給申請書、購入時の領収書、保険証、印鑑、口座番号が必要です
- 1~3ヶ月の審査が終われば、「支給決定通知」が郵送され、1週間程度で振り込まれます
手続き方法については、ご購入時にお問い合わせください。
ご購入までの流れ
予約
予約を取りご来院ください。
診察
問診・視診・触診・サイズ測定・エコー検査(必要に応じて)
※手術の診察とは異なります。
指示書発行
診察の結果、適応があれば指示書を発行いたします。
注文
計測しご注文いただきます。
再来院
7~10日後に弾性ストッキングが出来上がる頃にご来院いただきます。
装着
実際に履いていただき、履き方も習得していただきます。
圧の表記はヘクトパスカルhPaが使われるようになりましたが、ここでは保険適用の書類と同様に、従来の水銀柱の圧mmHgを用いています。
1mmHg=1.333 hPa (European standard 1998)
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この記事の執筆医師

永尾 光一 先生
東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
東邦大学医療センター大森病院 尿路再建(泌尿器科・形成外科)センター長
昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。
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