MEDICAL CONTENT

精索静脈瘤とは、精巣やその上の精索部に静脈瘤ができる症状を指します。原因はさまざまですが、大人だけではなく中学生など子どもでも静脈瘤ができることがあります。ここでは、子どもに起こる小児精索静脈瘤についてご紹介しています。

 

精索静脈瘤とは

精索静脈瘤とは、精巣やその上の精索部に静脈瘤ができる症状のことを指します。静脈瘤ができることで、精巣温度が上昇し、精巣機能が悪くなります。

腎臓からの血液が逆流すると、下記図のように「左精索静脈」内にある「陰のう」の上部がうっ血(血液が滞留すること)して、こぶ状の腫れができます。これが精索静脈瘤です。
(このため、ほとんどの場合は左側にでき、右側にできることはまれです。)

 

 

静脈瘤があると、血液がそこで停滞してしまい、精巣の温度が上昇します。精巣の温度が上昇すると、精巣機能にさまざまな問題が現れます。

好発する年齢は?

精索静脈瘤は成人男性の約15%に発生すると言われている、ごく一般的な病気です。
ただし、自覚症状は少ない場合も多く、診断が行われるのは不妊治療の際ということも珍しくありません。ただし、陰のうが腫れている・熱を持っている・痛みや違和感を感じると
いった自覚症状が起こることもあり、その際は不妊治療中でなくとも診断を受ける場合があります。

10代でも精索静脈瘤ができてしまう理由・原因

静脈血が逆流する要因に、遺伝や特定の原因はありません。
心臓から動脈を通って血液が全身に運ばれ、全身から静脈を通って心臓に血液が戻ります。動脈の流れは、心臓の拍動によって作られます。一方、静脈の流れは、心臓より上からは重力や筋肉の動き、静脈弁により作られます。心臓より下では、重力に逆らって筋肉の動きや静脈弁だけで血液を心臓に戻します。筋肉の働きや、静脈弁の機能が弱いと血液を心臓に戻す機能が低下し、血液の逆流が起こり静脈瘤が発症します。
更に、精索静脈から左腎静脈に血液が戻りますが、精索静脈瘤では、左腎静脈が腹大動脈と上腸間膜動脈に圧迫されるナットクラッカー現象が起こり、血液の戻りが悪くなります。

手術での治療は可能?

精索静脈瘤は、進行性の病気ですので、早期診断、早期治療が必要です。小児での手術適応は、陰のうが腫れたりでこぼこし、精巣サイズに左右差(片側の精巣の発育障害)・陰のう通・違和感が認められた場合です。
小学生の場合は、局所麻酔での手術が難しいので、全身麻酔の手術になりますが、日帰り顕微鏡下低位結紮術・ナガオメソッドは、中学生から局所麻酔での手術が可能です。

 

当院で実施している手術は痛みも少なく、日帰りで実施することができます。
手術の具体的な内容について詳しくは「日帰り顕微鏡下精索静脈瘤手術(ナガオメソッド)」をご覧ください。

一覧ページに戻る
初診のお問い合わせはこちら