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陰茎湾曲症(湾曲ペニス)とは、勃起時に陰茎が屈曲する病気です。勃起に関係する海綿体の中でも陰茎海綿体の発育がアンバランスなために起こる現象で、先天的な要因と、術後尿道下裂やペロニー病を原因とする後天的なものとに分かれます。軽度の屈曲は問題ありませんが、性交障害(挿入困難、抜けやすい、女性の性交痛、体位の制限)を伴う場合やその可能性が高い場合に手術が必要となります。このページでは、陰茎湾曲症に関する手術の流れや費用、術後に気をつけるべきことなどについてご紹介しています。
 

陰茎湾曲症とは?

陰茎湾曲症とは、勃起時に陰茎が湾曲する病気です。陰茎は3つの海綿体でできています。1つは陰茎の下の方にある尿道海綿体で、尿道の周りにあります。そしてその上に勃起に関係する陰茎海綿体が左右2つにあります。
 
先天性陰茎湾曲症(生まれつき)は、この陰茎海綿体の発育のバランスが悪く、勃起したときに陰茎が曲がってしまいます。
 
軽度の湾曲は問題ありませんが、性交に支障が出た場合に手術を検討します。
 
具体的には、女性が痛みを感じたり、挿入困難、挿入できても抜けやすい、体位に制限がある場合などです。
 

先天性と後天性

陰茎彎曲症(湾曲症)は、先天性と後天性の2種類に分類されます。先天性陰茎弯曲症は、陰茎海綿体の発育のバランスが悪く、成長するに伴い陰茎の湾曲が強くなります。

一方、後天性のものには、形成性陰茎硬化症(ペロニー病)があり、陰茎海綿体白膜にしこり(硬結)ができることにより起こります。

先天性陰茎彎曲症(湾曲症)の併発症
先天性陰茎彎曲症(湾曲症)の併発症は、尿道下裂による尿道板の引きつれ、尿道下裂はないが尿道板の引きつれなどがあります。陰茎海綿体の発育がアンバランスなため高頻度に陰茎湾曲を伴います。

 

陰茎湾曲症が引き起こすデメリット

心性交障害

挿入困難、挿入できても抜けやすい、女性が痛みを感じる、性交時に体位に制限があるなどで性交障害となることがあります。

 

心因性ED

パートナーとの性交時に、上手くできないのではないかという焦りや不安から、心因性のEDになることがあります。

 

原因

ペニスの仕組み(海綿体)

陰茎湾曲症とは、勃起時に陰茎が湾曲する病気です。陰茎は3つの海綿体でできています。1つは陰茎の下の方にある尿道海綿体で、尿道の周りにあります。そしてその上に勃起に関係する陰茎海綿体が左右2つにあります。

 

ペニスが曲がる(湾曲する)原因

先天性陰茎湾曲症(生まれつき)は、この陰茎海綿体の発育のバランスが悪く、勃起したときに陰茎が曲がってしまいます。

 

後天性の場合、原因になりうる要素(飲酒、喫煙、ペロニー病・・・)

形成性陰茎硬化症(ペロニー病)が代表的な疾患で、原因不明ですが陰茎海綿体白膜にしこり(硬結)ができ、硬結部白膜の伸展性が悪くなり湾曲や陰茎短縮になります。その他、陰茎の外傷により硬結ができペロニー病と同じ症状になります。

診察

発症の時期、陰茎知覚異常の有無、勃起硬度の程度、尿道下裂の有無などをお聞きします。自宅で、陰毛を短く切り、完全勃起時に上からと横からの写真(携帯・デジタルカメラ・ポラロイド写真等)を撮って、持参していただきます。写真がない場合は、茎湾曲の方向・程度を絵や指で表現していただき、後日写真で確認します。
 
また診察では、しこり(硬結)があるかどうか触診します。しこりがあればペロニー病が疑われます。
 
先天性陰茎彎曲症の術前と術後
 
先天性陰茎湾曲症は、基本的に陰茎短縮がないので陰茎の屈曲の方向と反対側の陰茎海綿体白膜を縫い縮める手術(プリケーション法)を行います。再発予防や不安定性(ぐらつき)予防に、陰茎基部や中央では、1か所に5針使用します。尿道下裂や形成性陰茎硬化症で陰茎短縮を伴う場合は、自家静脈や自家真皮を移植する場合もあります。
 

手術適応とその時期

どの程度の陰茎彎曲で手術を行いますか?

 
基本的に性交障害(挿入困難、抜けやすい、女性の性交痛、体位の制限)を伴う場合に手術を行います。これまでの経験では、下に向って湾曲している人が性交障害になる可能性が高いです。
また、湾曲が1方向のみでなく、2方向、3方向にある場合は、複数個所の形成が必要になります。
 

手術時期はいつですか?

先天性陰茎湾曲症は、成長期には湾曲の程度が変化する場合があり、高校生以上から手術を行っています。あまり早い時期に手術を行うと成長とともに変化して追加手術が必要になります。
 

手術について

    手術前の検査

    手術方針を具体的に決定するために、プロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射を行い、勃起硬度の測定と陰茎湾曲の角度や陰茎の長さを計測します。プロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射は、ツベルクリン針ほどの細い針で注射しますのであまり痛くありません。注射後ストレスのかからないように性的刺激と自分の手による刺激を加えてもらい勃起が最大となったところで写真撮影や計測を行います。勃起硬度の測定も行いますが極度に低下している場合は、手術の方法が異なる場合もあります。
     
    自宅で、陰毛を短く切り、完全勃起時に上からと横からの写真(携帯・デジタルカメラ・ポラロイド写真等)があれば、プロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射での診察は不要になる場合があります。
     
    その他、術前検査の検査としては、血液検査で感染症検査が必要となります。
     

    手術時間

    手術時間は、1か所の場合約1時間30分です。2か所以上の場合は、屈曲の方向や角度にもよりますが、2~3時間かかる場合があります。
     

    手術の流れ

    当日ご来院いただき、医師より、術前検査の結果や手術についての詳しいご説明をさせていただきます。
     
    手術室にご案内し、手術開始。手術は何か所の形成になるかにもよりますが、1時間30分から2時間、ながくて3時間です。
     
    手術中は医師と会話をしながらお受けいただけます。また、終了前に形のチェックもしていただきます。確認後手術は終了となります。
     
    手術終了後は、術後に気を付けることなどのご説明の後、帰宅していただきます。
     

    手術後の風呂・シャワーに入れる時期、飲酒、喫煙、マスターベーション、性交など

    • 傷口は一週間テープで保護します
    • 陰茎を巻く 3週間(トイレ・入浴以外) それ以降2ヵ月まで夜間のみ
    • シャワーに入れる(テープを貼ったまま)翌日から
    • シャワーに入れる(テープなし)傷が濡れてよいのは1週間後から
    • お風呂傷に入れる傷が完全に乾く2週間後から
    • 飲酒2週間後
    • 喫煙特になし
    • マスターベーション2カ月後に診察してから
    • 性交2カ月後に診察してから

     

    入院の期間

    当院では、縫縮法(プリケーション法)特に糸の力だけで屈曲を矯正する方法を、局所麻酔で日帰り手術を行っております。
     
    手術終了後は、直ぐに歩いてお帰りいただけます。
     

    手術する病院を選ぶときに気をつけるべきこと

    この手術は、美容外科などでも行われているようですが、経験の浅い術者が行うと合併症など、トラブルを起こすこともあるので注意が必要です。
     
    本来は泌尿器科領域の疾患です。術後のトラブルを防ぐためにも、泌尿器科医で性機能を専門とした医師を選ぶことをお薦めいたします。
     
    当院では、日本性機能学会理事長で、東邦大学永尾教授が、診断と治療に当たっています。
     

    手術費用

    当院は自費診療で行っております。

    • 初診時にかかる費用(税抜き)
      診察(初診) 5,000円
    • 手術となると術前検査をお受けいただきます。
      術前検査 20,000円
      現金またはクレジットカードがお使いいただけます。
    • 手術(税抜き)
      手術 300,000円 (1か所) / 500,000円 (2か所)/ 700,000円 (3か所)
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