「包茎手術を受けたいが失敗が怖い」「どこのクリニックに行くべきか迷って決められない」などと悩み、手術を迷っている方も多いでしょう。
包茎手術の失敗の原因は医師の経験不足、患者様と医師のコミュニケーション不足など、さまざまな問題が考えられます。
そこで今回は、包茎手術の失敗の原因や失敗しないための対策について解説します。手術を受ける前に不安に思っている方は、ぜひ参考になさってください。
包茎手術が失敗する原因
包茎手術の失敗する主な原因を知り、防ぐ方法があるのか考えてみましょう。失敗の原因は、大きくわけて次の3つが考えられます。
担当する医師の知識・技術・経験不足
知識や技術、経験不足の医師が担当することは、包茎手術の失敗の大きな原因のひとつです。
信頼できる医師であるかどうかを見極めるために、事前に公式サイトで医師の経歴や名前を確認する必要があります。美容外科医では包茎手術が専門ではなく、医師の経験不足の可能性があるため、形成外科・泌尿器科の専門医が担当しているクリニックがおすすめです。
形成外科・泌尿器科の専門医であれば、手術件数・学会の発表・論文提出などの条件をクリアして試験に合格し、さまざまなハードルを越えているためです。
専門クリニックだからといって必ず技量のある医師が担当となるわけではありません。手術前のカウンセリングで納得できる対応をしてくれるかどうか、しっかり見極めるようにしましょう。
患者様の悩みに真摯に向き合わないクリニックでの施術
手術前のカウンセリングでは、患者様の悩みや仕上がりの希望などについて確認します。患者様の意見を尊重せず、クリニック側の都合や利益だけを考えるようなクリニックであれば、そこで手術を受けることは避けなければなりません。
クリニック受診前にも、公式サイトで手術内容や担当する医師の写真、経歴などを確認しておきましょう。
カウンセリングで話を聞いてくれずに高額な手術をすすめてきたり、不要なオプションを追加されて費用が高くなったりするなど、患者様の意見を無視して案内をするようであれば注意が必要です。
早く手術を受けないと危険であるなどと、一方的に手術をすすめてくるクリニックにも気をつけましょう。患者様の悩みに真摯に向き合ってくれないクリニックでは、高額な費用を支払ったにもかかわらず、手術が失敗してしまうこともあります。
保険適用手術
満足のいく仕上がりにならず、包茎手術に失敗したという方の中には、保険適用の手術を受けたという方が少なくありません。
真性包茎やカントン包茎など日常生活に支障があるような場合に、泌尿器科などで保険適用の手術が可能です。費用の負担が3割となり、手術を安く受けられます。
しかし、国民から保険料を徴収して成り立つ手術法は決められており、仕上がりを美しくする手術法が適用されません。
保険適用手術によって包茎は改善されたとしても、美しく仕上がらなかったり、傷跡が残ったりする可能性があります。仕上がりを美しくすることは重要視されず、できる範囲に限りがあるため、術後に失敗したと感じてしまう方がいるのです。
保険適用によって安く手術が受けられるのはメリットですが、機能面の改善など、あくまで病気の治療目的であることを理解しておきましょう。仕上がりの美しさを希望するのであれば、自由診療のクリニックの選択をおすすめします。
包茎手術が失敗するとどうなる?
では、包茎手術が失敗すると、一体どのようになるのでしょうか。失敗例を7つご紹介するので、手術を受ける前に確認しておきましょう。
ツートンカラー
包茎手術の失敗として多いのが、ツートンカラーといって色ムラになってしまうことです。「亀頭直下法」「環状切開法」などの手術後に起こる可能性があります。
亀頭直下法では、亀頭下部で包皮を切除するので、亀頭の色と包皮の部分で色が分かれてしまうことで、ツートンカラーになります。
環状切開法では、余った包皮を切除して接合する手術です。もともとの茶色の包皮と普段隠れていた肌色の包皮を縫合することで、境目がはっきりしてしまうため、ツートンカラーになってしまいます。
いずれの場合も、勃起時や術後を想定して切除箇所を決定するようにすれば防げます。
ケロイド
手術での縫合部分が、治癒する過程で炎症が続いて悪化すると、ケロイドになる可能性があります。ケロイドとは、みみず腫れのように傷跡が赤く盛り上がり、かゆみや痛みの症状を伴うことが多いです。
「亀頭直下法」「陰茎根部切開(バックカット)法」などから起こる失敗例です。手術時に丁寧な縫合がされなかったり、縫合糸に吸収糸ではなくナイロン糸を使用したりする場合などに、ケロイドになることがあります。
もともとの体質で、ケガやかき傷などの傷跡が残りやすいケロイド体質の方は手術前に医師に相談するようにしましょう。
ペリカン変形
ペニスの裏側の縫合部分が、ペリカンのくちばしのように膨らむペリカン変形は、「亀頭直下法」で起こる症状です。ペニスの裏側の切除予測が十分でなく、包皮の測定が正確にできていないと縫合がずれて起こります。
通常、術後のペニスは多少腫れるものですが、2~3週間程度で落ち着きます。3カ月以上経っても術後の腫れが引かずに長引くようであれば、ペリカン変形を疑い、クリニックを受診する必要があります。
勃起時の突っ張り・違和感
失敗のケースとしては少ないですが、包茎手術で包皮を切りすぎてしまった場合、勃起時に突っ張るような痛みや違和感が生じます。「亀頭直下法」「陰茎根部切開法」で、手術前に勃起時の想定が十分にできておらず、包皮を切りすぎてしまうことで起こります。
ただし、術後は通常、多少の突っ張りは感じるものなので、手術時に包皮の伸縮性を考慮して切除されていれば、傷口の違和感も時間の経過とともに自然に治まります。
遅漏・不感症
「亀頭直下法」で包皮切除するときに、亀頭下部にある「リッジバンド」という部位を一緒に切除してしまうと性的刺激を感じにくくなります。
リッジバンドには性感帯が集中しています。切除してしまった場合、刺激を受ける感覚帯が消失するために感度が下がり、遅漏になる可能性があります。
手術前にどのあたりを切除するのかを医師にしっかり確認するようにしましょう。
提灯(ちょうちん)変形
ペリカン変形と同じく術後に腫れがなかなか引かない状態です。おもに、ペニスの先の腫れが長引くのは、提灯変形の可能性があります。
「亀頭直下法」による包皮の切除部分によって、リンパの流れが阻害されてしまうため、先端が提灯のように腫れてしまう症状が発生します。腫れを防ぐ方法としては、水分補給を控えることや、ガーゼでペニスを圧迫する方法などがあります。
包茎手術で後悔しないためのポイント
包茎手術で失敗して後悔しないためには、クリニックや医師選びが重要です。失敗する原因は、医師の技術不足であることが多いためです。
形成外科専門医・泌尿科専門医などの技術のある医師が在籍していることや、手術方法は機能回復と見た目の美しさのどちらにも配慮されているかなどを事前にチェックしましょう。
また、カウンセリングで疑問点・不安点を聞いたときに、患者様の悩みに寄り添って対応してくれるかどうかも信頼できるクリニックや医師を選ぶ基準にしましょう。
もし包茎手術に失敗した場合は?
今回紹介した包茎手術の失敗例と似たような状況になった場合や、仕上がりに満足のいかない場合、すぐにアフターケアに対応している他院などに相談しましょう。手術を行ったクリニックでは、再度の相談に真剣に向き合ってくれない可能性があるためです。
包茎手術を失敗したというのはクリニック選びを失敗したということでもあります。手術をする前のクリニック選択のタイミングで、アフターケアまで充実しているクリニックを検討することは重要なのです。
修正手術についてお考えの方は銀座リプロ外科へ
包茎手術によって包皮を切除しすぎたために起こる勃起時のつっぱりや、陰茎屈曲などが起こってしまった方で、修正手術をお考えの方はぜひ銀座リプロ外科へご相談ください。
当院の医師は、泌尿器科・外科の専門医を取得しており、実績豊富です。
カウンセリングで患者様のご希望やお悩みをしっかりお聞きし、仕上がりイメ―ジの確認をします。機能的・外見的にもご満足いただけるように手術を行ってまいります。
手術を不安に思っている方も、ぜひカウンセリングにお越しください。当院は完全予約制ですので、ご来院の際には下記のお問合せ・ご予約フォームよりご予約ください。
▼陰茎湾曲症の原因と手術について、詳しくはこちらをご覧下さい
陰茎湾曲症の原因と手術について
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まとめ
今回は包茎手術の失敗例、失敗の原因や失敗しないための対策などをご紹介しました。
包茎手術は、医師の技術力によって結果に大きく差が出てしまうため、クリニックや医師選びがかなり重要です。しっかり情報収集して、満足できる手術を受けるようにしましょう。
他院でのトラブルをよく耳にしますが、銀座リプロ外科では、これまで手術後に合併症やトラブルが発生したことはありません。
当院は精索静脈瘤をはじめとし、包茎手術、陰茎湾曲症などさまざまな症状の外科手術を行っています。手術で大事な部分を損傷しないよう、顕微鏡下で血管や神経を温存し、要最小限の手術で傷跡もきれいに仕上げられます。
当院の医師は、スーパーマイクロサージャリー(最も細い0.3mmのリンパ管吻合)を手がけるほどで、より安全・確実な手術が可能です。
他院で受けた包茎手術の修正をご希望される方も、ぜひ一度カウンセリングにてご相談ください。
お問い合わせ・ご予約はこちら
〒104-0061 東京都中央区銀座2-8-19 FPG links GINZA 6F
この記事の執筆医師
永尾 光一 先生
東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
東邦大学医療センター大森病院 尿路再建(泌尿器科・形成外科)センター長
昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。
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