COLUMN

糖尿病の症状として、EDがあります。糖尿病にともなう症状にはさまざまなものがありますが、EDもその一つであるということはあまり知られていません。通常はED薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)による治療が行われますが、内服薬でも改善しない場合には、陰茎注射(陰茎海綿体自己注射)が有効である場合が多いです。
ここでは、糖尿病とEDの関係、ならびに糖尿病の方に対する陰茎注射についてご紹介しています。

 

なぜ糖尿病になるとEDになる?

勃起をするには、自律神経と陰茎平滑筋の働きが非常に重要です。しかし、糖尿病を患うと、つねに高血糖の状態が続くため、自律神経に悪影響が生じ、血管障害とともに勃起機能が低下します。また、性的欲求や感度も弱まってしまいます。

糖尿病性EDには陰茎注射が有効?

ED薬はPDE5阻害薬とよばれ、血管拡張作用や前立腺などの平滑筋弛緩作用があります。陰茎血管拡張作用が悪くなっている、糖尿病性EDにも効果があります。

しかし器質性EDの場合は、ED薬が効かないケースも多く、次の選択肢として陰茎注射や陰茎プロステーシス手術が用いられます。

当院の永尾教授が所属する東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンターでは、ED薬が無効だった患者32名、平均年齢50.9歳に対して陰茎注射テストを行いました。その結果、

  • 勃起と勃起の持続も十分であったのが42例(66%)
  • 勃起するが持続がやや不十分なのが6例(9%)
  • 不十分が14例(22%)

 

という結果になりました。38名(59%)が、陰茎海綿体自己注射を行い満足しています。

 

陰茎注射以外の治療にはどの様なものがある?

ED薬による治療が無効で、陰茎注射以外の治療法としては、陰圧式勃起補助具がありますが、痛みや不便さを感じる方も多いため、日本では発売されていません。

最後の手段としては陰茎プロステーシス手術があります。曲げ伸ばし式(ノンインフレータブルタイプ)のプロステーシスを陰茎海綿体内に移植(インプラント)する手術は、日帰り手術が可能で、合併症のリスクが少なく、違和感も比較的少ないです。

陰茎プロステーシス手術に関して詳しくはこちらをご覧ください。

 

陰茎注射とは?

陰茎注射は、ED薬による治療に効果がない場合に用いられる治療法です。
陰茎に血管拡張剤であるプロスタグランジンE1を自己注射し、勃起を促します。

詳しくはこちらのページをご参照下さい。
海綿体・陰茎注射(ICI治療)で治す勃起障害

 

陰茎注射の注意点とは?

自己注射は、日本では認められていないため、治療に関しては自己責任となります。実施の際に留意しておくべきことは、完全な勃起(パンパンで痛みを伴う)が4時間続く持続勃起症になった場合は、病院を受診して勃起を収めなければなりません。
※やわらかい(手で90度曲げられるような柔らかさ)勃起や繰り返す勃起は、正常な血液循環があるので問題はありません。
持続勃起症になったときに備えて、主治医や担当する病院当直医への連絡手段や受診方法について確認しておく必要があります。

持続勃起症を予防するためには、専門医を受診し、陰茎注射テストを行い、適切な注射方法や、薬剤容量を決める必要があります。

更に、陰茎注射に使用したアンプルや注射器は、家庭には捨てず、ペットボトルに集めて必ず病院に持込み、医療ごみとして処分してもらうようにしてください。

 

陰茎注射の費用

陰茎自己注射は、全額自己負担となります。
当院では、診察5,500円、注射テスト11,000円、テスト用薬剤5,500円にて実施しております。効果を確認し、適切な薬剤量が決まりましたら、1セット5,500円で処方しております。詳しくは費用のページをご参照下さい。

一覧ページに戻る
初診のお問い合わせはこちら